
名古屋の中日劇場で公演中の、星組『うたかたの恋』『Bouquet de TAKARAZUKA』を見てきました。
演目が発表になった時は、正直どんなルドルフとマリーなるのか想像つかなかったのだけど。
アリ。
案外アリ。
というか、こういう紅さんが私は好き。
でした。
前にもどこかで書いたかもしれませんが、私は「精神的に追い詰められて壊れゆく紅さん」が好きで。
↓ここに書いてたわ。
新生星組、紅さんのお披露目は思い出の『スカピン』! : 初心者のための宝塚観劇講座
紅さんのお芝居って、一見明るそうに見えて、実はものすごく狂気を孕んでいるところが好きです。 まあ、最近はもともと狂気っぽい人もやってますけども。抑えて抑えて抑えてからブチっとスイッチが切り替わる瞬間を見るのが好き。
今回の紅ルドルフは、そんな壊れゆくところが多めに描かれていたように感じました。
マリーが修道院送りになることが告げられた時、フランツに「ぢぢうぇええええええええ(父上)!」と叫びながら駆け寄るところとか。
こんな鬼気迫る感じで駆け寄るルドルフ、見たことない。半狂乱。地雷踏まれた感満載。
見ていると、かわいそうと思う気持ちを通り越して、絶望感しかない。
これこれこれ。
この紅さんが見たかったんだ、私。
それから、マリーを撃つのをためらってから「ゔぇええええええええええええ」って言葉にならない叫び声をあげてベッドにもう一度駆け寄って手を握ってから、再度銃をかまえるところ。
残念ながらルドルフの顔を正面から見ることはできないけど、絶対鼻水垂れ流してすごい顔してる!と思うほどの叫び。
ていうか、ルドルフとマリーの最期の場面にこんな演出ってあったっけ!?
見た瞬間「え、こんな風に駆け寄ったりしたっけ」と思ったのだけど。紅さんがやるから新鮮に感じたのかな…?
私が見たことある『うたかた』では、だいたい撃つのをためらってちょっとマリーから視線をそらすくらいだった気がする。
(ネットに浮遊する映像を見る限り、駆け寄っていないような…)
とにかく紅さんのルドルフは人間くさくて、全然冷静じゃなくて、不幸で壊れてて、少し気味が悪くさえあり、私はそんな彼が好きだった。
という感想を友人何人かに話したら「えー、行く気なかったけど、それなら見に行こうかな」って言ってました。壊れゆく紅さんが好きな人って、けっこう多いのではないかと思う。
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