梅田芸術劇場メインホールで上演中の雪組『ローマの休日』を観劇してきました。
役替わりの本題に入る前に、細々したこと。
アン王女の一幕のブラウスが変わってた! ずっと一幕と二幕のブラウスが全く違うことに違和感を感じていたんですが、ちょっと似た感じのになり違和感が減りました(笑)。
アン王女の靴って、前からオープントゥでしたっけ(記憶なし)。
ジェラート売りのおーじくん(桜路 薫さん)のアドリブが相変わらずでいい。
「その髪型よく似合ってるね」からの「かわいい顔がよく見えるよ」とか。
「ジェラートはなるべく早く食べたほうがいいよ」からの「君を見つめる男たちの視線で溶けちゃうといけないからね」とか。これにはみゆちゃん(咲妃みゆさん)もちょっと笑ってました(笑)。
カフェの客、朝風先輩(朝風れいさん)とるるちゃん(水沙瑠流さん)のカップルも相変わらずでいい。
朝風先輩がやりたい放題です。雨宮さんが観劇した日は、シャンパングラスを持つるるちゃんの手を握ったり、テーブルの下で自分の膝をるるちゃんの足に押し付けたり(エロい。すこぶるエロい)、腰を抱いてくすぐったり。やり方がリアルすぎる(笑)。大好きです、そんな朝風先輩が。
ジャズクラブの歌手・あすくん(久城あすさん)の髪型がイイ感じ。前髪多めでイケメン度が増してる。
さて。役替わりについて。
主人公ジョーの仕事仲間であるアーヴィング・ラドビッチがれいこちゃん(月城かなとさん)に、アン王女の髪をカットする美容師マリオが翔ちゃん(彩凪翔さん)に役替わりしたバージョン。
翔ちゃんのマリオは、例えるなら新進気鋭のカリスマ美容師。れいこちゃんのマリオは人情たっぷりベテラン美容師。全然違う役作りでおもしろかったです。
マリオの役自体がトリッキーなので、そもそも正統派男役という感じにはならないのだけど、翔マリオは宝塚っぽい感じに仕上がっていました。うまく言えないのだけど、翔ちゃんってよくも悪くも真ん中芝居をする人だと思うのです。脇役感がないというか。それが、ヘンテコなマリオとあわさってミラクルな人物を生み出していました。
一方、れいこちゃんのアーヴィングは、見た目チャラっとしてるけど、いいヤツなんだなぁという男。ラスト、王女のスクープをお蔵入りにしようとするジョーに泣く泣く同意する場面、「一番腹立たしいのは俺だ、お前なんかのために大金持ちになるチャンスをふいにしようとしてる」からの「王女の会見には遅れるなよ」(みたいな台詞)ってところが、ものすごくよかったのです。
怒っているのだけど、悔しいのだけど、ジョーの気持ちもよくわかる。そんな苛立ちと、「会見には遅れるな」という一言に込められた優しさ。この短い台詞でアーヴィングという男の懐の深さやジョーとの関係を見事に表現してた。
役替わりBパターンは、ジョーとアン王女の別れでだけでなく、ジョーとアーヴィングの友情に泣きました。 いやぁ、まさかここで涙出るとは思わなかった。
自分でも驚きました。
役替わりを経てのAパターンも見たかったなぁ(観劇予定なし)。
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