KAAT花組『蘭陵王』まで来てですね、ようやく蘭陵王(凪七瑠海さん)を見る余裕が出てきまして。

いかんせん高緯と逍遥君カップル贔屓になってしまったので、なかなか真ん中目線で観劇できていなかったのです。

しかし、かちゃさん(凪七瑠海さん)や音くり寿ちゃんがいかに素晴らしいかも、早めに書いておかなくてはと思って。

で、まずはデュエットダンスから(違うだろ、そこ)。



フィナーレナンバーのデュエットダンスは、ポスターでかちゃさんが着ている雅楽のお衣装を、かちゃんさんと音くり寿ちゃんがお揃い・柄の色違いで着ています。

このかちゃさんの衣装な。



ダンスもちょっと日舞ぽいというか雅楽ぽいというか、そんな感じで。それだけでもけっこうめずらしいデュエットダンスなのだけど。

この物語における、二人の出会いから、苦しみ、葛藤、そして心を通わせていく過程が表現されていて。真ん中二人のお芝居に泣いた後だと、もうこのデュエットダンス見ても泣ける。

最初は冷たい表情の二人。

洛妃(くり寿ちゃん)は蘭陵王(かちゃさん)のすこし後ろから、その後ろ姿を確認して追うような雰囲気で踊る。二人が出会って、洛妃が蘭陵王の命を狙ってる。

そんな洛妃の表情が、すこしだけほころび始める。彼女の心が、蘭陵王に傾き始めている。

洛妃は、舞台袖近くのセットの間を縫う様に下がる。心が揺れている。

そして再び蘭陵王の前に現れた彼女は、笑っている。

そしてそんな彼女の顔を見て、蘭陵王も2度ほどすこし頬を緩める。

それでも蘭陵王に笑いかける洛妃。毒酒の場面の説得にあたる彼女の心を思わせる。

最後は、洛妃も蘭陵王も笑顔で見つめあう。




いいわ。

すごくいい。



宝塚のデュエットダンスって、なんかそのカップルのそれまでを表現していたりすることも多いけれど。今回はこのデュエットダンスが、これまでの物語のダイジェストのようにも見えてね。

ドラマでも、最終回のエンディングにこれまでの名シーンが次々に流れることがあるじゃないですか。

あんな感じの印象を受けた。

最後のデュエットダンスも最高です。
(もちろん本編もすごくいい)


【ややネタバレ】これ、ダブルヒロインですから。:花DC『蘭陵王』感想(1) : 初心者のための宝塚観劇講座

高緯(瀬戸かずや)の生き方に超共感する:花DC『蘭陵王』感想(2) : 初心者のための宝塚観劇講座 

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逍遥君(帆純まひろ)は何を考えていたのか:花DC『蘭陵王』感想(4) : 初心者のための宝塚観劇講座 

高緯と逍遥君のジェンダーについて考える:花KAAT『蘭陵王』感想(1) : 初心者のための宝塚観劇講座 

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