(2018年の年末に書きかけの記事を地味にアップしています)(というわけで記事の日付とアップした日に時差があります)

演出家の先生方が、どうやって物語を組み立てていくのか。個人的にもとても興味があるところです。

そんな中、2次元作品の宝塚舞台化といえばこの方(笑)小柳奈穂子先生が、脚本の作りかたについて取材会で話していたようです。

【橋本奈実の芸能なで読み】宝塚歌劇団星組トップ、紅ゆずると座付き演出家、小柳奈穂子氏に学ぶ“1行の要約”(1/3ページ) - 産経ニュース
 小柳さんが手掛ける原作ものには登場人物が多い。そこで物語が散漫にならないため、必ず最初に「1ライン・プロット(1行の要約)」を立てる。それを軸にエピソードを挟み込んでいくそうです。
 今回の「-東離劍遊紀」は、虚淵玄氏によるオリジナルストーリーの、台湾の伝統的な人形演劇「布袋劇」が原作。立てた1ライン・プロットは、『主人公にお友達ができる話』だ。
 ヒロインを守るクセのある仲間たちの1人で、主人公の凜雪鴉(りんせつあ)は謎の人物。「彼は何でもできる人であるがゆえに、人生に退屈していた。でも、ある人に興味を持つことで、生きる意味を見つけていく」と小柳さん。


1ライン・プロット

1行で内容を説明するって、これってある意味、数年前に流行ったtwitterタグ「好きな@@を雑に紹介する」みたいなやつですよね(笑)。なにげに好きだった。

ハッシュタグ #好きなミュージカルを雑に紹介する 

ハッシュタグ #好きなヅカ作品を雑に紹介する 

エリザとかファントムとか大作は、まあいろいろな解釈があるでしょうけれども。

で、『邪馬台国の風』をスカステで見ていて改めて思ったのです。

突然。

花組話。

『邪馬台国の風』は「青年タケヒコが仲間と国を守る話」。私の中では、ある意味「棒術の訓練して剣で戦ったけど、結果的に弓矢が最強だとわかった」って話でもあるんですが(違)。

『ポーの一族』にしても、本来ならば「ヴァンパネラになってしまった青年の苦悩と葛藤」だったり「孤独なヴァンパネラの青年が共に生きる仲間を見つける」だったりするのだろうけれど。どういうわけか私には「人間の中に混じったヴァンパネラを退治する話」だったり「人間の少年がヴァンパネラにされて連れていかれる話」に見えてしまった。同じようで全然違う。

しかしこう見えてしまうこと自体、私がだいぶひねくれてるのかなーと最近妙に反省しています。

『MESSIAH』は「元海賊が隠れキリシタンを扇動して一揆を起こす話」。

そう考えると、ゆきちゃん(仙名彩世さん)の本公演の役どころは本筋にがっつり絡んでいるというより、無理やり絡ませている役ばかりで。

『CASANOVA』は「主人公とヒロインの話」であることを祈ります。

宝塚で2次元作品を上演する意義

小柳先生が2次元作品を宝塚で舞台化する意義を話している部分も興味深い。

【橋本奈実の芸能なで読み】宝塚歌劇団星組トップ、紅ゆずると座付き演出家、小柳奈穂子氏に学ぶ“1行の要約”(2/3ページ) - 産経ニュース
男性主体の恋愛物語の場合、主人公をとりまく登場人物は女性が多くなり、男性は友人かライバルになりがち。ですが、女性向けの“乙女ゲーム”のように、1人の女性を守る話は、周囲にさまざまなタイプの男性が7、8人は存在します。
 「その中の1人をメーンに視点をひっくり返し、書き換えたらどうか。そうすれば、男役にもたくさんの個性的な役が用意でき、女性のお客さまも感情移入しやすいのではと」
たしかに、ヒロイン一人で、たくさんの男役がクローズアップされるパターンって、乙女ゲーと似ているわけですな…。

そう考えるとアリなのか…。

しかしまあ、乙女ゲーも王子様から芸能界、学園ものに時代もの、魔王やら天使まで出てきて群雄割拠。すでにその戦国時代も終わりかけている節さえある。

正直、私は飽きておる(笑)。

宝塚的に、いろんな男役さんの活躍が見たい。でも、印象に残っているのは主演カップルが濃密に心を通わせる物語だったりする。

このバランスってすごく難しい。

いろんな男役さんが個性を発揮できて、メインにかかわらずとも印象に残る役になると一番いいのかも。私的な理想の宝塚は。

みなさんはどうですかね。

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