雪組大劇場新人公演『ひかりふる路』、難しい演目ですが新人公演ならではの仕上がりでおもしろかったです。ということで、感想の続き。

マリー=アンヌ:潤 花

初ヒロインの潤花ちゃん。『CAPTAIN NEMO』では準ヒロインポジションだったのだけど、いまひとつ実力がどんな感じなのかわかりづらい役だったので、私は彼女のお芝居をちゃんと見るのはこれが初めて。とてもいいヒロインでした。

まずは存在感がとっても貴族だった。育ちがいいというか、高貴な感じ。これって、持って生まれたものが大きいので、宝塚の娘役としてはとても有利だと思います。舞台に出てきて、そこに立っているだけで、貴族の娘だってわかるのはすごい。喋り方も落ち着いていて大人っぽかったし、芯の強い感じも出てたなぁ。

あとはお化粧が、もうちょっと自分に似合うものが見つけられたら、さらに美しくなると思います。

ジョルジュ・ジャック・ダントン:叶 ゆうり

叶ゆうりくんは、安定のビジュアル。安定のオラオラ感。安定のアニキ感。

ジョルジュの見どころは、ロベスピエールとの息を飲む掛け合い(2場面)だと思うのだけど、このお芝居の間って本当に難しいんだなと思いました。綾さんと叶ゆうりくんの掛け合いも、きっと東京公演ではもっといい感じに噛み合うはず。成長が楽しみです(東京の新人公演は見られないけど…)。

タレーラン・ペリゴール:陽向 春輝

はっちさん(夏美ようさん)のお役をやったたわしちゃん。うまかったなぁ。本当にうまかった。無理して年配の雰囲気は出さず、どちらかというと年齢不詳。見た目はめちゃ悪役。表情も動きもめちゃ悪そう。完全に自分の役にしてた。

星南のぞみちゃん演じるマノン・ロラン夫人と絡む場面がほとんどなのだけど、たわしちゃんのお芝居がうますぎて、のぞみちゃんもいつもより上手に見えてくるという…(笑)。今後も楽しみです。

カミーユ・デムーラン:永久輝 せあ

ひとこちゃん(永久輝せあ)さんは、こまちゃん(沙央くらまさん)演じるロベスピエールの友人で気の弱いジャーナリストのカミーユ役。

最初のほうは本役さんのお芝居に似てるなぁと思ったのだけど、途中からひとこちゃんらしさをメキメキ発揮。最大の見どころ(というか最大にして唯一)であるジョルジュに「帰ってきて」と手紙を出す場面、ひとこちゃんの歌で泣きました。

新人公演って、全てを忘れてお芝居に感情移入することが難しかったりするのだけど(あの子もこの子も見たい、新人公演ならではのポイントはどこかな、とか邪念がいろいろありまして…)、ひとこちゃんが出てきた瞬間、本公演と同じくらいお芝居の世界に集中できた。で、泣いた。

ひとこちゃんはもう、本公演で重要な役ができちゃうくらいの力量があるなぁと、改めて思ったのでした。

ルノー夫人:彩 みちる

みちるちゃんもお芝居上手でした。梨花ますみさん演じる印刷工房のおかみさん・ルノー夫人役で、ちょっと年上の役。みちるちゃん自身は全然若くて可愛いのだけど、セリフのひとつひとつに「肝っ玉かあさん感」が滲みでていて、すごく頼りになりそうな年上の女性に見えました。

イザベル :有栖 妃華

102期、研2のありすちゃん(有栖妃華さん)。愛すみれちゃん演じるイザベル役でした。女性たちが集会している場面に移る時にソロを歌うのですが。歌も上手だし、「あの子誰?」と思わせる花があった。これから活躍する機会があるといいなぁ。
 
他にもきらりと光る人がたくさん。今後が楽しみな新人公演でした。
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