花組東京新人公演『邪馬台国の風』を
観劇してきました。

新人公演を見ると
「これってこんな話だったのか」と
目から鱗的な感じになることが多いのですが、
今回もそのパターン。

大劇場の新人公演も相当よかったのだけど、
今回はさらに泣いた。

もう一度言います。

私は『邪馬台国の風』で泣きました。
しかも3度も(笑)。


主演のつかさくん(飛龍つかささん)、
無理して背伸びしない、
等身大の素直な役作りをしてて、
とってもよかった。
素直に喜び、素直に驚き、
素直に抱きしめる。
感情と行動がぴったり一致してる。

その一方で、ヒミコに対しての気持ちにも
一本しっかりと筋が通っていて、
どこか心の底で惹かれ続けている。

だからこそ「あなたは女王として生きる」と言ったり、
最後に「戦のない世にまた会おう」と言って
自分の気持ちに蓋をして語る時、声が震える。

できることなら一緒にいたい、
でもそれが「なんか違う」「こうじゃない」。

自分の人生でもあるじゃないですか、
「なんかしっくりこない」ってこと。

タケヒコにとって、ヒミコと一緒にいることが
まさにこの「なんかしっくりこない」
「こうじゃない」って感じだったのではないかと。
すごく好き、すごく思ってる、大事にしたい、
そんな気持ちと、実際に一緒に居続けることは
必ずしもイコールではない。

惹かれあってはいるけれど、
一緒にいることがお互いの幸せにはつながらない。

なんかすごく難しいけれど、
つかさくんのタケヒコには、
そんなものを感じたのでした。

華優希ちゃんのヒミコは、
儚くてもろくて、壊れそうで。

いつもどこかタケヒコに
すがるような目をしていて。
目が「行かないで」「抱きしめて」って
訴えてるみたいだった。

ヒミコの孤独、
ある種の絶望、諦め、
その中にタケヒコという希望が見えた。

そんな彼の言葉に振り回され、
最後の最後まで
「一緒にいて」とは口にできなかった
ヒミコという少女の
苦しい心のうち。

遠い国から巫女になるためにやってきて、
道中、襲われたところを救ってくれたタケヒコ。
彼に思いを寄せるのは当然の流れ。
そして彼が、
生まれ変わっても一緒になると信じている男だとなれば、
それはなんとしても引き止めたいと思うよね。

その引き止める一言を
自分からは言えないヒミコのもろさ。
そして切なさ。

華ちゃんの目が
その全てを語ってた。
あとはお歌がんばれ!

いいバランスの主演コンビでした。
タケヒコがヒミコのところに
忍び込んだ時も泣いたし、
ラストシーンも泣いた。

まさか、『邪馬台国の風』でこんなに泣くとは
自分でも思ってませんでした(笑)。

他にも素晴らしいお芝居してる人
たくさんいたので、続きはまた。
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