見るたびに謎が深まる
(ツッコミどころが増えるともいう)
花組『邪馬台国の風』です。

「ル・サンク」片手に
ひとつひとつ確認していかないと
観劇してるだけでは自分の中で整理できないので
今日はまず、タケヒコの師匠、李淵について。

そもそも李淵のプロフィールは。
  • 海の向こうから、大きな戦から逃れるために倭のクニにきた。(「海の向こう」とは、たぶん魏のこと。タケヒコが「お師匠様の生まれた海の向こうの国に行ってみたい」といい、最後に「魏に渡る」と発言していることにより)
  • どうやら住んでいるのは奴国。(狗奴の兵が攻めてきた時、「奴国の者か?」と発言)
  • 山の奥の小屋で薬草を採って暮らしている。
  • 棒術に長けている。
戦が嫌で、わざわざ海を渡って
倭のクニに逃げてきたおじいさんです。

それなのに、途中から急に
過去になんかあったぽい話になります。
  • 棒術使いなんだけど、剣を大事に持っていて、タケヒコに意味ありげに渡す。
  • 李淵はなぜか、狗奴国を敵視。「邪馬台国と狗奴国とがあい争うておる」「狗奴は力づくで(邪馬台国の豊かな土地を)手に入れようとしている」「狗奴国に、この倭の国を任せてはならない」などなど。李淵と狗奴国に一体何があったんだ。
  • 狗奴国のクコチヒコ、「王の使いで来た」「李淵殿に狗奴国に来ていただきたい」などと言い、”山奥で薬草採ってひっそり暮らしてるだけのジジイ・李淵”をわざわざ連れに来る。
  • それに対して李淵は「ヒミクコの王(←狗奴国の王)も酔狂な」と、王と知り合いっぽいことを匂わせる。
  • ヒミクコはどうやらクコチヒコに、「李淵をここに連れてこーい! 嫌だと言ったらその場で殺してしまえー!」と命令していたようで、クコチヒコ(狗奴兵)は抵抗した李淵をあっさり殺してしまう。
  • 死に際にタケヒコが駆け寄ると「狗奴の兵じゃ、クコチヒコ」と言い残し、わざわざタケヒコを復讐に駆り立てる。
ねえ、李淵って何者なの!?
雨宮さんは一瞬、
李淵がヒミクコの元カレなんじゃないかって
思っちゃったんですけど。
(いやいや、なんでもBLで片付けるのよくないよ)

でも、絶対狗奴国となんかあったよね。
しかも王のヒミクコとなんかあったよね。
ただ単にその腕を買われてのことなら、
穏便に連れ戻そうとするはず。
それなのに「抵抗したら殺せ」ってことは、
李淵がなんか企んでたのを察知して、
それを阻止したいからだよね? 

もしかして…李淵は
幼いタケヒコを洗脳して
狗奴に立ち向かう殺人マシンに育てようとする
恐ろしいジジイなのか!?
(漫画的悪役設定)
 
いや、それを知ってたら、
ヒミクコは、タケヒコも一緒に殺せって命令するよね….。 
 
えー、なんでヒミクコは、
クコチヒコとイケメン兵士を
わざわざ奴国(仮)まで派遣して
薬草ジジイを抑えようとしたわけー?

わからない。
「ル・サンク」読んでもわからない。

やっぱりあれだな。
(ここからは雨宮さんの妄想です)

海を渡って狗奴国にたどり着いた李淵(当時28歳)。
棒術と剣に長けていることから、
狗奴国の若き王子ヨリヒク(当時19歳)の教育係に任命される。

李淵はヨリヒクに剣を教え、
戦とは何であるかを教え、
さらに王とはどうあるべきかを教えた。
二人の絆は強く結ばれていたはずだった。

先王が亡くなり、狗奴はヨリヒクの時代となった。
ヨリヒクは狗奴を治めるだけに飽き足らず、
遠く邪馬台国の豊かな大地を求め始める。

次第に戦を繰り返すようになるヨリヒク。
そんなヨリヒクに、
「民の幸せを一番に考えろ」と言う李淵。
二人の間の溝は、どんどんと深まる。

そんなある日、狗奴は大きな戦を企む。
李淵は必死でヨリヒクを止めるが、
もちろん効果はない。

戦から逃れて倭に渡ったのに、
また自分は戦に巻き込まれようとしている。
そんな自分の運命を呪い、
ヨリヒクの前から突如姿を消した李淵。
狗奴国を出て、ひっそりと暮らそうと決めたのだった。

一方ヨリヒクは。
李淵が姿を消したのは、何か理由がある、
別の者と手を組んで、
ヨリヒクに戦を仕掛けるためなのではないかと勘違い。
必死に李淵の居場所を探しにかかる。

あれから25年…
ヨリヒクはようやく李淵の居場所を突き止めた。

…………てな感じでどうでしょうか。
うん。
このくらい脳内設定作っておけば、
きっと楽しく観劇できるはず。

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