先日、やっとこさ星組
『THE SCARLET PIMPERNEL』を
観劇して参りました。

いやぁ、こんな『スカピン』観たことなかった。

初演の『スカピン』を観た時、
ものすごく衝撃的だったんです。
一幕が終わったところで
友人と「すごい作品がきたね!」って
興奮しながら話したのを
今でもはっきり覚えてる。
鳥肌が立つような感じというか。

だから、その時を越える衝撃は
自分にはもうないだろうなと
思っていたのです。

しかし。

紅さんの演じるパーシーは、
これまで観たことのないパーシーで。
(※雨宮さんは紅さんの新人公演主演観てないです)

興奮とはちょっと違うけど、
衝撃的だった(笑)。

まずは…奇人でした。

マルグリットの言うように、
「何を考えてるかわからないところ」が魅力。

まさに「その通り!」と納得する人物でした。

パーシーは、
マルグリットから見た部分だけをとってみれば
比較的まともなんです。

これまでは、このセリフの直前に
仮装のアドリブがあるから
マルグリットの「何を考えてるかわからない」に
なんとなく同意してましたが、
実はわりとまとも。

パーシーには、
彼女に見せてない顔がいろいろあって。
仲間への顔、正義の顔、グラパンとしての顔、
頭のキレるところ等々。
客席からはそのいろんな顔が全部見えてるので
「何を考えてるかわからない」の言葉に
これまでは納得していたのだけど。

マルグリットに見えている部分は、
わりとまともなんです。
(あくまでもパーシー当社比です)

ところが紅さんのパーシーは
マルグリットから見た部分だけでも
「何を考えてるかわからない」。

表情がコロコロ変わる。
冷たく突き放すわけではなく、
どちらかというと道化に走って
その場を逃れる。
その道化っぷりが尋常じゃない。

とんでもない男です(笑)。

そんな紅パーシーが、
実はものすごく愛に溢れていて
ある意味とても弱く
繊細な人間だとわかったのが
「祈り」。

妻に裏の顔があることがわかって、
信じられなくなってしまった時の曲。
それでも、この試練を
乗り越えようと歌うわけですが。

雨宮さんは基本的に、
紅さんのこういうところが好きみたいで。
(そういや、『アンナ・カレーニナ』の時も、
奥さんが浮気してるのを知った
旦那の気持ちで歌ってた場面が
すごくよかったのを
思い出したりして)

「祈り」という曲は、
ちょっとした加減で
マルグリットを憎むみたいに
聞こえちゃうのだけど
(※あくまで印象です)
紅さんのパーシーは
とにかくマルグリットへの愛があって
苦しい胸の内がビシバシ伝わってきた。
泣いた。

私は、この「祈り」の時のパーシーが
本当の本当の素顔で、
あとはもう、全部作った顔なんだと思ってる。
仲間に対しても、マルグリットに対しても。

その繊細な心を隠すために、
マルグリットに対しても
奇人になってしまうんじゃないかと思うんです。
一種の照れ隠しというか。
シャイなんでしょうね、パーシー。

で、これが最後の船上での結婚式の
パーシーの異様なほどの笑顔(笑)につながる。
全てから解放されて、
妻を信じることができて、
本当の本当の心の底からの喜びを得る。

嗚呼、『スカピン』って
愛の物語だったんだなと再認識。

これまでの印象は、
冒険活劇というか、
革命パワーの印象も強くて。
愛の物語が前面に出てる
感じじゃなかったので、
紅さんの愛情表現が
私にはとても衝撃的で。
『スカピン』の新しい解釈ができて
とても面白かったです。

パーシーの話だけで
長くなってしまったので、
他の人物についてはまた。
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