最初に言っておきますが、メインキャストの人生をかけた物語としてとても泣けるんです『桜華に舞え』。なので、そのあたりのちゃんとした感想は他の方にお任せするとして。

恐れずに言おう、『桜華に舞え』はことちゃん(礼真琴さん)演じる会津藩士・八木永輝の、国と愛奈姫(真彩希帆ちゃん)を想う純愛物語でした。

私はどうも、国を動かすとかそういう壮大な話よりも「仇を討つ」とか「姫を守る」みたいなところにひっかかってしまうので、もう何より永輝に泣けて泣けて。

(※以下、ネタバレあります。お気をつけください)

そもそも、物語が新政府軍(薩長)が会津に攻め入るところから始まっており、八木永輝が国と愛奈姫を守りきれず、桐野利秋に憎しみを抱く場面が印象的に描かれているわけです。

(愛奈姫のこと途中で見失うのよね。ついでに藩主である松平容保(天華えまさん)も一度引っ込んだらどこかに消えちゃうんだけど)

そんな彼が東京へ出て浪人となり、仇を討つ機会を狙っている。さらに、お女郎になった愛奈姫を見つけたものの、どうすることもできず悔しさが募るばかり。

この辺りがねぇ、切なくてね…。

愛奈姫が永輝に再会して嬉しいはずなのに、「帰れ」とキツイ言葉を投げるのも…。

でもこれで、永輝は腹をくくって、敵であるはずの官軍に入り、桐野を討ちに鹿児島へ向かうことになるのです。

もちろん、出立する前に、愛奈姫のいる遊郭へ向かい身請け金だけ残して…。

泣ける。

最後は無事に(?)桐野を撃ち(ここは銃なのだ)、自分も撃たれて(これも銃なのだ)死ぬ。死ぬ間際のひとことも「愛奈姫様」。

姫を守り、姫を探し、姫に思いを告げることも許されずに敵討ちをして死ぬ。こんな悲しい話ってある!?

………泣ける。 

エンディングのラインナップでは、永輝が愛奈姫の肩を抱いて出てくるのですが、 これ見たらまた泣けてねぇ。永輝、よかったねぇ……って。
 
まさかここがこんなに深い話になっていると思っていなかったので、大変楽しめました。ごちそうさまでした。あの世では幸せになっていてほしいなぁ(姫はまだ死んでないかもしれないけど)。

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