望海風斗さん演じる加納惣三郎。やや伝説だけれど、一応歴史上の人物です。で、今回の『るろ剣」内で惣三郎が維新後に名乗っているのが「ジェラール山下」。惣三郎が横浜の商館に勤めていたのでフランス人が「山下」って名字をつけたという設定になっていますが、念のため名前で検索してみました(笑)。

そうしたら…!

幕末、フランスから横浜にやってきて、横浜の豊かな水に目をつけて貯水施設をつくり、船舶に供給する給水業を営んでいたジェラールさんという実在の人物に当たりました!
 
47.ジェラールの水屋敷 
A・ジェラール年譜

天保8年(1837)フランス、ランス市にて、パン屋の父ジャン・ニコラ・ジョセフ・ジェラールと母テレーズ・ランベール・シェリュイの間に生まれる。

元治元年(1864)来日、169番 (のち188番に地番変更) で食肉など食料品の船舶供給業を営む。

明治元年(1868)中村宇池ノ谷戸 (現在中区打越) に水源を獲得、船舶給水業を始める。   
  3年(1870)この年までに山手77・78番に水源を確保。   
  6年(1873)この年までに、山手77・78番に西洋瓦・煉瓦製造工場を建てる。また、この頃、山下居留地188番(旧169番)にジェラール・ビルを建設(最初期の煉瓦造建築の一つ)。

しかも、山下にビル建ててる(笑)。

ジェラールさんは、明治後期にフランスへ帰り、裕福な生涯を送ったようです。ジェラール山下さんも、あのあとうまいこと日本から逃げ出して、フランスで幸せに暮らしてくれていたらいいなぁ。
 



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