『ファントム』2幕で、エリックがクリスティーヌを「僕の領地」へ案内した際、ウィリアム・ブレイクの詩を紹介します。

これまで何度も『ファントム』を観劇したはずなのに、どういうわけかこの詩についてスルーしたままでした。

で、やっと「そういえば」と思い出して調べてみたのです。



『ファントム』では、「母は僕を南の荒野に生んでくれた」という冒頭の部分だけ引用されていて、その後の詩は知らなかった。

劇中でエリックは、この詩は自分のことだと言う。正直、冒頭部分だけでは何を意味するのかさっぱりわからない。

というわけで、ウィリアム・ブレイクの詩を引用してみる。 

The Little Black Boy by William Blake | Poetry Foundation
My mother bore me in the southern wild,
And I am black, but O! my soul is white;
White as an angel is the English child: 
But I am black as if bereav'd of light.

My mother taught me underneath a tree 
And sitting down before the heat of day,
She took me on her lap and kissed me,
And pointing to the east began to say. 

Look on the rising sun: there God does live 
And gives his light, and gives his heat away. 
And flowers and trees and beasts and men receive
Comfort in morning joy in the noonday.

And we are put on earth a little space,
That we may learn to bear the beams of love, 
And these black bodies and this sun-burnt face
Is but a cloud, and like a shady grove.

For when our souls have learn'd the heat to bear 
The cloud will vanish we shall hear his voice. 
Saying: come out from the grove my love & care,
And round my golden tent like lambs rejoice.

Thus did my mother say and kissed me, 
And thus I say to little English boy. 
When I from black and he from white cloud free,
And round the tent of God like lambs we joy: 

Ill shade him from the heat till he can bear, 
To lean in joy upon our fathers knee. 
And then I'll stand and stroke his silver hair,
And be like him and he will then love me.
↓こちらの方が全編翻訳されているので、気になる方はこちらのブログをご覧くださいな。 
黒人の少年(ブレイク詩集:無垢の歌) (壺 齋 閑 話)
僕の母さんは南の土地で僕を生んだ   
僕は黒い でも心は白いんだ   
イギリスの子どもは天使のように白いけれど   
僕は黒い 明るさを抜かれたみたいに   

母さんは木陰で僕に教えてくれた   
まだ暑くなる前に木の下に腰掛けると   
母さんは僕を膝の上に抱いてキスしてくれた   
そして東のほうを指差して言ったんだ  
 
みてごらん昇る日を 神様はあそこにおられる   
そして光と暖かさを与えてくださる   
花も木も動物たちも人間もみなすべて   
朝には安らぎを昼には喜びをもらえるのよ

エリックは、この黒人少年を自らの姿と重ね合わせている。

見た目が違っても神の愛は平等で、そして見た目が違っても人はわかりあえるはずだ、と。

ざっくり言うとそんな感じかな。

なんかこの場面でね、自分のお気に入りの場所に好きな人を案内して、自分の好きな詩集を教え、その少しの穏やかな時間が幸せだと言うエリックが本当に可愛くてね………。

純粋で、子供のようで、あのエリックが少しはしゃいで嬉しそうで。

だからこそ、その直後の嘆きが苦しい。 

天国と地獄のような落差が苦しい。

それでも「自分のせいだ」と思う、優しいエリックの心を見て悲しくなる。

そしてクリスティーヌが自分の行動を悔いてエリックの優しさに気づいているのを知って、また苦しくなる。

のです。

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